先日のテレ朝「みんなの家庭の医学」は、”カラダを老けさせない<マル秘>食べ物発見SP”という特集でした。

その中で、『免疫力アップの栄養素』として、ビタミンCを取り上げていました。

免疫力を低下させる要素として、活性酸素の存在がありますが、ビタミンCは活性酸素を除去する能力が高く、いかに効率よく摂取できるかがポイントになります。

この点、風邪を引き易い人が、ビタミンCの大量摂取でどのくらい体内の活性酸素を減らし、風邪を引きにくい身体にすることができるか、という風邪予防の実験などを踏まえてビタミンCの効果を検証していきました。


現在、日本人のビタミンCの1日当たりの平均摂取量は94mlですが、風邪を引きにくい身体にするには、500ml必要だそうです。

これは、ビタミンCが多いキウイで換算すると、1日に9個食べる必要があります。

実際にこの量を1週間食べる実験をすると、体内の活性酸素の量は大幅に減っていることがわかりました。

ですから、普段風邪を引き易い人で、受験や大事な仕事など絶対に風邪を引きたくない状況がある場合は、その1週間くらい前からキウイを多めに食べておくと、科学的にかなり確実な風邪予防対策となるわけです。


しかし、実際にキウイを1日に3食の度に3個ずつ食べ続けるのはかなり苦痛です。

そこで、料理の中で摂るのが無理がなくお勧めだそうです。

番組では、料理でビタミンCを摂れる方法(レシピ)を2つ紹介しました。


【シチュー】
ジャガイモにビタミンCが多く含まれ、水に溶け出した分も摂れるので、効率的です。
キャベツにも多いらしいので、一緒に煮込むといいそうです。肉はハム150g程を使います。
意外ですが、ハムはその製造過程でビタミンCが加えられているそうで、その量はなんと、レモン4個分。

ジャガイモは薄めに切って火の通りをよくし、加熱時間を短くして熱によるビタミンCの消耗を防ぐのがコツです。


【赤パプリカの煮込み】
赤パプリカは、野菜の中でもビタミンCが最も多いものの一つで、2個でレモン23個分にも相当します。そして熱に強く、炒めても損失が少ないというメリットがあります。

この点から、トマトや玉ねぎなどと一緒に煮込む料理を紹介していました。パプリカは煮込むと美味いそうですよ。

レシピとしては、野菜スープを作るような感じのものを紹介していました。


以上、免疫力を高める栄養素として、ビタミンCという平凡な栄養素が効果が高いという話でした。


ビタミンCは、イチゴにも多いですし、ローズヒップというハーブは”ビタミンCの爆弾”と言われるほど大量に含んでいるので、一時はロースヒップティーが流行ったことがありました。

ビタミンCを多く摂ることは、免疫力の活性化ということで、ガン予防にもなるそうですので、気が付いたら積極的に摂るようにしましょう。

ちなみに、一度に大量に摂ると、水溶性なので、余分なものはオシッコで出てしまいます。
そこで、毎食ごとのように1日に何度かに分けて摂取するのが、効率的だということでした。