ブログネタ
こんな現象大丈夫? に参加中!

ためしてガッテン」(5月15日)は、”しつこい湿疹・かゆみ、まさかの犯人を大発見”という特集でした。

顔や手、首筋から背中など、しつこい湿疹や腫れ、かゆみ(総称して「かぶれ」)でお悩みの人はとても多いかと思いますが、それらは原因不明のことも少なくありません。

原因が分からないだけに、不安も大きく、社会との接触を避けるようになるなど、重大な状況に陥りかねません。

今回の「ためしてガッテン」では、そのような原因不明の”かぶれ”で長い間苦しんだ女性3人のケースを取り上げ、意外な原因を突き止め、紹介しました。

[ある女性のケース]
30代くらいのパッチワーク講師の女性。
3年前に仕事で出張中、顎に突然かゆみが出た。やがて首筋にかぶれが出て、病院で診察すると、花粉症と診断。しかし、症状は治まらず、やがて顔全体に赤い湿疹が広がり、中には黄色い汁が滲み出すものもあった。
そういう状態が続き、精神的にも追い詰められたが、2年かかって遂に原因が判明。

それは、『化粧品』でした!

他の2つのケースも、それぞれ、『目薬』と『塗り薬(病院で処方された薬)』が原因でした。
特に、病院処方の塗り薬は、アトピーと診断されて使い続けた処方薬で、15年もの間、それが原因と気づかなかったそうです。今は完全に治り、幸せを噛み締めているそうです。

これら、酷いかぶれは皮膚に付けるものが原因だった訳ですが、根本の原因は、注意書きにある、

”お肌に合わない時は、ご使用を止めてください”という、まさにそれに該当する場合だったのです。

およそ、肌のかぶれには2種類あり、①すぐにかぶれる場合、②時間が経ってからかぶれが出る遅い場合、があります。

②の遅い場合は、原因に接触してから、20時間程度後にかぶれが出て、しかもかぶれが治まるまで2週間程度かかるのが特長です。輪島塗に使われる「うるし」のかぶれなどがそうです。

化粧品、目薬、塗り薬、なども”かぶれ”が遅く出る場合に当たり、怪しいと思って使用を中止しても2週間は影響があるので、そのことを認識していないと、「止めてもかぶれは治らないから、別の事が原因かも?」と、正しい判断ができません。

従って、番組では、注意書きの”お肌に合わない時は、ご使用を止めてください”の内容には、
・止めても、2週間は様子を見る
・使用してすぐではなく、翌日以降にかぶれなど症状がでることもある
・長期間使っていて、突然体質に合わなくなって症状がでる場合もある(化粧品でかぶれた女性は3ヶ月間使っていて問題なく、突然にかぶれが起こったので)

の3点を加えて理解しておく必要がある、と結論づけていました。

最後に専門家による、かぶれの対策としては、症状が出たら、

1、怪しいものの使用を2週間くらい止めてみる

2、オープンテストをしてみる
これは、肘の内側のシワ部分(軟らかい肌の部分という意味)に、1日2回、1週間ほど塗ってみてテストする。

それらで、原因物を判断するようにとアドバイスがありました。

また、専門病院でパッチテストを受けることも有効だということです。
パッチテストを受けられる医療機関は、「日本皮膚アレルギー、接触皮膚炎学会HP」(www.jsdacd.org)で調べられます。