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関節リウマチは原因不明の病気で、症状が出始めの初期は診断も難しいことが多いと聞く。

中には、ただの関節炎や腱鞘炎と診断されて、初期段階での適切な治療が遅れる場合もあるらしい。

読売新聞の「医療ルネサンス」欄に、10月18日から関節リウマチの最新治療のシリーズが始まり、その冒頭の回に、”関節リウマチの新しい診断基準”について紹介されていた。

記事に登場する47才の女性は、昨年3月に手首の痛みを感じ受診したが、腱鞘炎と診断された。しかし、痛みは治まらず両足首にまで広がり、病院に貼ってあったリウマチのポスターを見て、自分でおかしいと思い医師に相談、検査の結果、関節リウマチと判明した。

初診から約2ヶ月後だった。

その後は慶応病院に移り、抗リウマチ薬で痛みも取れ快方に向かっているという。


この女性が関節リウマチと診断された経緯の詳細は書かれていないが、日本では2010年に欧米の学会が発表した新しい診断基準を、2011年からリウマチ学会が推奨しているという。

それにより、早期診断早期治療ができるようになった。

従来の診断基準は1987年にできたものだが、発症後8~10年の患者の症状を判断基準にしていたらしい。

それでは、関節のダメージも相当進んでいるだろうし、血液検査に決め手がない場合など、そのような状態になるまで関節リウマチと診断されないのでは、効果的な薬も使えず、患者の苦痛は計り知れない。


新聞記事の女性は、発症後2ヶ月で関節リウマチと診断がついている。新しい診断基準でも、関節の炎症の持続期間のチェック項目が「6週間未満か以上か」となっている。

従って、関節の痛みや腫れがある場合、病院で単純な関節炎と言われても、2ヶ月前後続いて治らなければ、関節リウマチを医師に示唆するのがよいのではないだろうか?

場合によっては別の専門医を訪ねる方法もある。

早く診断がつけば、炎症を止めるよい薬も沢山出てきているので、早く良くなることができるのだから、患者も主体的に取り組む方がいいだろう。