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NHK「ためしてガッテン」(1月22日)は、”大腸がん!99%発見法”という特集でした。

今、大腸がんの検査法、治療法が大きく進歩し、また新たな種類の大腸ガンも見つかっているようです。そこで、今回の「ためしてガッテン」は、大腸がんの最新スクープ特集という内容でした。

大腸がんは、年間で4万5,744人もの死亡者を出し(2011年)、ガンの部位別死亡率では、男性3位、女性1位となっています。

にも関わらず、健診受診率は低く、40歳以上での内視鏡検査の受診率はたったの5%だそうです。

そんな状況の中、東京都新島では、2011年から2年間、国立がん研究センターの大規模な大腸がんの内視鏡検査を行いました。その結果、578人が検査を受け、18人にガンが見つかり、良性ポリープが何と289人に見つかりました。

この結果から、40歳以上では50%の確率で大腸に良性ポリープがあることが分かりました。これまで、良性ポリープの有病率は分かっていなかったので、大きな発見だったということです。そして、良性ポリープの1割はがん化するので、検査で発見と同時に切除するのが望ましいとのこと。

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[ポイント①]
40歳以上では、約50%に良性ポリープがあり、将来がん化の危険があるので、1度は内視鏡検査を受けよう。



次に、見逃しやすい新たなタイプの大腸がんが発見された話(テレビ初公開)。

普通、内視鏡で大腸を調べると、ガンやポリープは盛り上がっているのでそれとわかりますが、最近表面上盛り上がっておらず、粘膜の下で横方向に異常増殖する新種のガンが発見されました。

それは、「大腸鋸歯(きょし)状病変」といい、大腸の下層にある粘液を分泌する「杯(さかずき)細胞」が、上へではなく横へ増殖する病変です。その全てがガンになるわけではないですが、1割はガン化します。

これは普通の検査では分かりずらいですが、青い色素をかけるとテカテカ光るので判別できます。

この新しいガンは1年ほど前に分かったばかりで、半年ほど前に治療指針に掲載されたばかりのようです。

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[ポイント②]
内視鏡検査を受ければ、隠れた大腸がんも発見できる可能性がある。



最新の内視鏡検査では、楽チンな方法も実用化というニュース。

口から薬を飲むように飲み込んで、自動で腸内を撮影する小さなカプセル型の内視鏡による検査が、この1月から保険適用になりました。

このカプセルは前後に2つカメラがあるので、大腸内のヒダの裏側も撮影でき、手動による検査の見逃しを補えます。

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[ポイント③]
カプセル型の内視鏡検査が保険適用に。



ハイテクな「大腸CT」による検査法も登場というニュース。

体内には何も入れず、ただCT画像を撮影するだけの大腸がん検査法も登場しています。仮想内視鏡という概念で、「大腸CT」で何千枚もCT画像を撮り、それを再構成して大腸だけを立体的な画像にします。

コンピュータ処理画像なので、あらゆる角度から大腸を見られ、ガンが発見されやすくなります。

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[ポイント④]
仮想内視鏡なら、寝てるだけでOK。


以上が、大腸がんの「手による内視鏡」、「カプセル内視鏡」、「仮想内視鏡」でしたが、実際のガンの発見率は、「手による内視鏡」を100%とすると、他の2つは80~90%になるそうです。
費用(保険適用で)は、それぞれ6,500円、3万円、1万円となっています。



最後に、大腸がんの一番最初の検査ともいえる「検便」ですが、そのがん発見率は45%とあまり高くありません。それは、がんからの出血がない限りは異常が検出されないから。

しかし、今は検便は1度の検査で2回便を採取する方法になりつつあるそうで、これを自治体が行う検診時のほか、会社の検診時に2回、さらに人間ドックなど自前の検査で2回と、合計6回行うとすると、ガンの発見率は97%まで向上するそうです。

検便の場合は、回数を重ねるほど発見率は100%に近づくわけです。

ですから、とりあえず検便だけでも機会を捉えて行えば大腸がんは発見しやすくなりますので、まずは自治体の健診の検便をうけてみてはどうでしょう。