先日の読売新聞の健康相談欄に、”いぼ痔切除 1年たっても痛い”という質問記事が載っていました。
いぼ痔の手術をしたが、その後1年もヒリヒリ・ズキズキする痛みが続いている場合、どうしたらよいだろうか、という相談内容です。
実は私も軽いイボ痔の持ち主なので、この健康相談は真剣に見てしまいました。
最近は医学の進歩で、痔の手術療法も患者にとってだいぶ楽になったと聞いていますが、それでもまだ、医師によっては痛みが残ったりと、安心できない場合もあるようです。
いぼ痔の場合、そもそも手術が必要な場合とはどんなケースなのか?
これが案外多くなく、記事によると、適切な薬や生活指導で大抵は良くなるそうです。また、そういった方法で改善しない時でも、レーザー治療という手段があるとか。
そして、やむ得ず手術する必要があるのは、排便時に痔核が肛門の外に出てきて、手で押し戻す必要があるものや、排便時以外でも外に飛び出し、歩くのも辛い場合だけだそうです。
となると、安易に手術を勧める医師の場合、セカンドオピニオンを求めた方が良さそうですね。
ところで、いぼ痔の手術後、痛みが続く場合の対処法ですが、結論から言うと、傷口の状態を専門医に調べてもらう必要があるそうです。
「日本大腸肛門病学会」というところの指導医を受診することを、回答者の医師は勧めていました。
イボ痔の手術では、術後に再生した皮膚がデコボコしていると、排便の度に炎症が起きてしまい、痛むことになるらしいです。その状態を放置すると、ただれの原因にもなります。
手術の時にできた傷口は、肛門の奥の方から手前へ治っていく必要があり、それが逆だと奥の方が治らなかったり、デコボコになったりするそうです。この辺が医師のテクニックの差になりそうですね。
もし、いぼ痔の手術をして、その後の回復が思わしくなく、痛みで悩んでいる人がいましたら、一度専門医に傷口の状況を確認してもらってみてはいかがでしょう?