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昨日8月26日のテレビ朝日「みんなの家庭の医学」は、”中高年6000万人が悩む便&尿トラブル新事実”という特集でしたが、その中で気になるテーマがありました。

それは、『男性の尿意切迫』です。

尿トラブルのうちの尿意切迫(急の激しい尿意)は、女性の場合、過活動膀胱とかいって膀胱の活動が過剰になって起こることが知られてきていますが、男性の場合の尿意切迫はあまり聞きませんし、テレビの健康番組などでも取り上げられてきませんでした。


しかし、男性でも尿意の異常はあるようで、今回の「家庭の医学」では、男性の急な激しい尿意とある病気の関係を取り上げていました。

その病気とは、『隠れ脳梗塞』です。


『隠れ脳梗塞』とは、大きな自覚症状もなく起こる小さな脳梗塞のことで、中高年になると相当多くの人が、知らずに隠れ脳梗塞を起こしているといわれています。

そして、隠れ脳梗塞が原因で起こる症状の一つに、急な激しい尿意があるということでした。

そのメカニズムは次のようです。

普通、膀胱に尿がある程度溜まると、その刺激が脳へ行き尿意をもよおしますが、近くに便所がないとか、仕事中で手が離せないとかの事情がある時は、脳は尿意を抑える指令を出すそうです。

それで、しばらくはオシッコを我慢できるわけです。

ところが、隠れ脳梗塞があって、その尿意を抑える指令を出す部分が機能しなくなっている場合があります。そうなると、オシッコを我慢することが難しくなり、突然急な激しい尿意に襲われることになってしまいます。

番組で紹介した男性の例では、バスの中でそのような尿意に襲われ、失禁してしまいました。

これは、本当にツライ体験でしょうね・・・。


ですから、中高年の方で、突然に我慢できないような強い尿意を感じるようになった人は、加齢が原因の膀胱の異常でも似た症状は起こるそうですが、泌尿器科の治療で改善しない場合は、一度大学病院などで脳の検査を受けた方がいいでしょう。

また、隠れ脳梗塞が原因の場合は、他にも「日常の動作が遅くなった」「物忘れが多くなった」などの併発する症状があるそうなので、それらも合わせて考えるとより分かり易いかと思います。


私も年齢的に人ごとではないので、尿や排便の問題は脳とも関係があるのだと、頭に置いておこうと思いました。