高齢者に肺炎で亡くなる人が増えているらしいです。
肺炎といえば、風邪やインフルエンザによって併発する病気であり、事実高齢者がインフルエンザに罹った後に肺炎で亡くなるケースが多いものです。
新聞の死亡欄などでも、高齢者の場合、肺炎が原因という記述をよく見かけます。
意外なようですが肺炎は日本人の死亡原因の第4位にあり、特に高齢者や持病を持っている人はインフルエンザに罹った際に肺炎になり、それが原因で死亡することが多いのです。
その場合は、「肺炎球菌」の感染によるものが多いため、インフルエンザのワクチン接種の際は、「肺炎球菌ワクチン」の接種もセットで受けると安心です。
また、高齢者の肺炎の原因として、「誤嚥性肺炎」も多くなっています。
この「誤嚥性肺炎」については、今月4日の読売新聞くらし欄に小さな記事がありました。
これは食べ物を飲み込む際に、誤って食物は気管に入ってしまったり、そういう場合にむせて咳き込む防御反応が老化の為に低下して起こるそうです。
また別の文献では、本人も気づかぬ内に少量ずつの食物が気管に入っていって、結果的に「誤嚥性肺炎」になることもあるようです。
誤嚥を防止するには、飲み物をストローで飲むようにしたり、リハビリ的に飲み込みの訓練をすることなどが挙げられていました。
そして、口の中の衛生状態を良くしておく『口腔ケア』も大切なんだそうです。
歯や歯茎が健康的であれば、咀嚼が円滑に行われて、唾液の分泌も良くなり、食物の飲み込みもしやすくなるからです。
口腔ケアをしっかりすれば、「誤嚥性肺炎」の発生は半分に減らせると言われています。
高齢者の肺炎の場合、後で調べても、感染原因や菌が特定できない場合があります。これは肺炎を起こすキッカケが必ずしも明確ではないという事です。
ですから、普段と様子が違ってグッタリしているとか、原因不明の熱が出ている、というような場合は、肺炎も疑ってみる必要があるかも知れません。