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7月25日のNHK「ためしてガッテン」は、”さらば!オナラ肩こり、原因はたった1つの癖”という特集でした。

昨日の記事でも”おなら”の事を書きましたが、奇しくも今回の「ためしてガッテン」は、その”おなら”に関係ある健康特集でした。

さて、この”たった1つの癖”とは、オナラや肩こりだけでなく、腰痛、膝痛、頭痛、めまい、首の痛み、視力低下、喉の異物感、息苦しさ、耳鳴り、お腹の張り、ゲップ、など全身の不快症状を引き起こす癖でもあります。

日本人の4人に1人は持っていると言われるほど、ありふれたクセのようですが、本人は気づいていない場合が殆どです。

番組では、普段お腹の張りや肩こりに悩む60代の女性が登場し、このクセの持ち主であることが判明しました。

ストレスがかかると表れやすく、場合によっては身体が柔らかくなるというメリットもあるその「クセ」とは・・・?

それは『噛むクセ症候群』というものでした。
これは、「tooth contacting habit」という名称で学術論文としても発表され、『歯列接触癖』とも言われるようです。

要するに、上下の歯を合わせて噛んでいる状態のことで、正常な人の場合は1日に数十分程度なのに、『噛むクセ症候群』の人はこれが数時間にも及ぶということです。

例えば実験で、上下の歯の間でティッシュペーパーを一瞬の間(数秒間)噛んでから、前屈運動をすると身体の柔軟性が増しますが、30秒以上噛んでいると、今度は全身の筋肉に疲労が起こり、腰痛、肩こり、膝痛、こめかみの筋も疲労するので、頭痛、目まい、耳鳴りなどの神経症状が起こります。
さらに、歯を噛んでいると、唾液も出るので、頻繁にそれを飲み込みます。すると一緒に空気も沢山飲み込むことになり、結果として腹が張ったり、ゲップやオナラの原因となるのです。

昨日の記事にも書いたように、オナラの7割は口から飲み込んだ空気なので、こうしたキッカケで空気を飲み込んでいる場合も多いのでしょう。

前述の60代女性も顎に筋電計を付けて調べると、日中の8時間のうち、なんと4時間もの間噛み続けていたという結果が出ました。


この『噛み続け癖』のチェック法ですが、
・舌の両脇に歯型が付いている
・頬の内側に白いスジがある
これらの場合は、噛んでいる歯の圧力で出来たものなので、自分にその癖があるかどうかチェックできます。

治療法としては、
①「歯をはなす」とメモなどに書き、家の中の目に付くところ(家事やパソコンなど集中して作業をする場所)に貼り付けます。
②メモを見たら、「歯をはなす」と唱えながら息を”ふ~っ”と吐くようにします。

息を吐くのは、歯を噛むクセと両立しえないような行動のクセを新たに作り出し、習慣化させて歯を噛むクセを遠のけるためです。
尚、この②の行動はメモを見た時だけするようにします。始終噛むことを考えて、この行動をとるようにすると返って疲れてしまうからです。

前述の女性は、この治療法を1週間実行して、肩こりが軽くなり(筋肉も実際に柔らかくなった)、お腹の張りも改善していました。

私も舌の両脇に時々歯形がついていることがあり、このクセを持っているのかも知れません。
軽い腰痛があり、肩こりも多少ありますし。

パソコン作業の時間が比較的長いので、メモを作って貼ってみようかと思います。