交通事故などによるムチ打ち症はなかなか治らず、症状が長引く。適切で効果的な治療法もない。
頭痛・首や肩の痛み、凝りなどの長引く症状の悩みで、医療不信に陥り、カイロプラクティクや整体、鍼灸などの治療法を渡り歩く。
ムチ打ち症については、こういう話はよく聞くところです。
ところが一昨年の6月に『リリカ』という新薬(鎮痛薬)が出て、効果があるそうです。
以前の新聞記事にこの新薬の紹介記事がありました。
この『リリカ』(商品名)は、ムチ打ちの治療によく使われる非ステロイド性の消炎鎮痛薬ではなく、副作用も大きなものはないようです。
その作用機序は、ムチ打ちで痛んだ神経は興奮することがあり、そのため頭痛・首肩の凝りや張りといった症状が起こりますが、神経の興奮を抑えることで、鎮痛します。
過剰に服用すると眠気や抑うつなどの副作用が出る場合があるということですが、少量なら飲み続けても問題ないらしいです。
この『リリカ』はまだ新しい薬ですが、専門医なら知っていると思われます。現在ムチ打ち症で病院での治療中の人で、効果があがっていない人は、担当医に尋ねてみるか、ペインクリニックなどで相談してはどうでしょう。
むやみに効果のない治療で治療期間を長引かせると、神経の変性も戻りにくくなるかもしれません。
現在病院での治療を諦めている人も、再度専門医にこの薬の事を相談してみるといいかもしれませんよ。