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認知症の治療や管理は難しい場合があり、医師でも専門違いだったり知識が足りないと、症状が悪化したりする場合があるようです。

読売新聞の10月28日付けのくらし欄の小記事に、高齢者の認知症が他の病気の薬が原因で悪化したケースが紹介されていました。

それによると、高齢者の認知症の女性がぜんそくの治療で入院中、湿疹が出たので、皮膚科医がアレルギーと診断し、湿疹治療と喘息発作防止のためステロイド剤と胃の保護のためH2ブロッカーを処方。

2日後に湿疹が治まったが、精神的におかしくなり、意識障害の一種の「せん妄状態」になって、徘徊や暴れるなどの興奮状態になったそうです。

夕方から夜間にかけては、特に悪化するという特徴があります。

そこで精神科の医師が、それらの薬の服用を中止し、精神科の薬を使ったりして数日後には興奮状態が収まったということです。

認知症の場合、抗うつ剤、睡眠薬、ステロイド剤、H2ブロッカーなどで「せん妄状態」になることがあるのだそうです。

認知症が悪化するのが、他の病気の薬が原因となる場合があるということです。

ステロイド剤やH2ブロッカーは、薬局などでも買える場合がありますので、在宅で認知症のケアをされている人は、安易にそれらの薬を使わないよう注意が必要です。

これらの知識は、なかなか一般の人には知りようがありませんし、医師でも知らない場合が多いかもしれません。

認知症を悪化させる薬の情報が広く周知されるように、関係機関は努めて欲しいものですね。