「めまい」を起こす人が増えているようです。
私の叔母(70代)も時々めまいの発作を起こし、その都度薬を飲んでいます。
今はよい薬が開発されて、昔よりはめまいも対処しやすくなってきているようです。
最も、叔母の場合は、自分の周りがグルグル回る回転性の眩暈だということで、メニエール症候群のめまいのようです。
めまいには幾つかのタイプがあり、「めまい」を起こす病気もたくさんあります。
その中に”良性発作性頭位眩暈”(りょうせいほっさせいとういげんうん)という病名の「めまい」があります。
これはポピュラーなめまいのようです。
頭を動かすと起こることが多い「めまい」ですね。寝ていて起き上がる時などに起こりやすいめまいです。
原因は内耳にある蝸牛管という器官の中の耳石器が、老化(=カルシウム不足)によりもろくなり、耳石が剥がれて蝸牛の中を漂うために起こるという仕組です。
最近の研究によると、この「めまい(良性発作性頭位眩暈)」を治す、あるいは予防するには、その耳石を元の場所に戻すことだそうです。そうすれば、耳石器の傍の細胞が片付けてくれるのです。
この剥がれた耳石を元に戻すには、頭の運動が効果的です。
やり方は、
①仰向けに寝る。
②左右どちらかに頭を90度向ける(横を向く)。これで10秒。
③仰向け(真上)に戻し、10秒。
④逆方向に90度向ける。これも10秒。
⑤仰向けに戻す。
この一連の動作を10往復、朝晩に行います。
良性発作性頭位眩暈がある人は、是非ためしてみてください。
また、良性発作性頭位眩暈は、要するに老化のようなものなので、カルシウムの摂取を増やすことも予防に役立ちます。
しつこい「めまい」には、大きな病院に「めまい外来」も増えていますので、そういった科を受診するのもよいでしょう。