ブログネタ
手、足、肩、腰のつらい症状 に参加中!

ためしてガッテン」(12月12日)で、”リウマチの治療が大進化、超早期発見器&新薬”という特集がありました。

「ためしてガッテン」では、5年前にも関節リウマチの特集がありましたが、その時は”リウマチがよくなるには、とにかく早期発見が大事”というのが結論でした。それから5年が経過し、新しい検査法と新薬で関節リウマチの超早期発見と治療が大幅に向上し、早く治療できればほぼ生活に支障がなくなる”寛解”の段階まで回復させることもできるようになりました。

今回はそのレポートでした。

関節リウマチは、女性に多い病気で男女比は1:4、30代40代の女性の発症が多いそうです。

発症のメカニズムは、何らかの原因で見張り役の免疫細胞が自分の身体(関節内の滑膜など)を敵と勘違いし、他の攻撃担当の免疫細胞への伝令役である「サイトカイン」という物質を大量に放出します。
その指令を受けて免疫細胞は、手指や手首、膝、足首などの関節を攻撃し始めます。番組では、この一連の作用を『サイトカインの嵐』と呼んでいました。

そして、関節内の滑膜は、細菌などと違い死んでなくなる訳ではないので、この反応はずっと続くことになります。従って、早期発見、早期診断がなされ、適切な投薬治療などがなされないと、『サイトカインの嵐』が続き、関節はどんどん破壊されていってしまうことになります。

だから、5年前の放送時は、早期発見が何よりも大事だと言っていたのでした。

しかし、関節リウマチの診断は難しく、レントゲンの画像からではベテランの医師でも確実な診断は難しいようでした。

そこで、進化した新しい検査法として、超音波による画像診断が登場し、滑膜の炎症が早期に発見できるようになりました。これでリウマチの超早期発見が可能になり、2008年からは従来の発症後2年が早期発見とされていたのが、6ヶ月以内が早期発見ということになってきたそうです。

それと共に、治療薬も進化し、「生物学的製剤」(注射薬)でサイトカインをピンポイントで抑制できるようになりました。サイトカインはリウマチの進行と共に放出される量も増えていくそうで、超早期発見の6ヶ月以内という意味は、このサイトカインを関節に病的変化が出る前に押さえ込めるのが、ほぼ発症後6ヶ月以内だということなのでしょう。

超早期発見と新薬で、2011年に発症した31歳の女性は、2ヶ月で治療を開始し、現在はほぼ寛解状態にまでよくなり、家事はもちろん、ジョギングまでできるようになりました。

この「生物学的製剤」は(あるいは他の薬も)、関節リウマチの根本原因を治すものではなく、サイトカインを抑えるものなので、投薬は続ける必要があります。ただ、状態がよくなれば休止も可能だということでした。

副作用としては、免疫の働きを抑制するものなので、抵抗力が落ちる場合などがあるそうです。


尚、症状が進んだリウマチで、指の関節が動かしにくい場合は、ストレッチが効果的だそうです。
両手を前に出して、ゆっくりとグー、パーを繰り返す簡単な動作です。グーの時は親指は外に出します。

手を前に出せなければ、肘を曲げて楽な状態でやってもOKです。1セットで3~5回、毎日やると効果的だそうです。続けると、握力も回復し、家事などしやすくなります。