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腰痛の椎間板ヘルニアの最新手術の特集が、テレ朝「みんなの家庭の医学」(4月23日)の中でありました。『私なら治せる!!奇跡の<マル秘>手術で救う名医SP』という特集の中のコーナーでした。

”たった1時間で20年来の腰痛を消し去る最新手術”というタイトルです。

その椎間板ヘルニアの手術を行うのは、帝京大学医学部・溝口病院(神奈川県川崎市)の整形外科教授、出沢明医師。

出沢医師は、2003年に読売ジャイアンツの高橋由伸選手のヘルニアを手術し、見事に復活させた名医です。現在は、診察を受けるのに患者300待ちだそうです。


その腰痛(椎間板ヘルニア)の最新手術は、「PED」(経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術)というもので、現在日本では10人ほどの医師しか実施できないものだそうです。

この「PED」手術の特徴は、背中にわずか8ミリほどの切開(穴)から内視鏡を入れ、背骨のすき間からヘルニアを切除する方法で、従来の背中を大きく切開し、背骨を削る方法よりずっと患者の負担が少なくて済みます。

麻酔も局所麻酔で患者と会話しながら手術が進められます。

番組では、64歳のヘルニア患者の女性が手術を受けるところをレポートしました。
この女性は20年前からヘルニアを患い、常に鈍痛があり、特に前かがみになると痛みが激しくなる症状で悩んでいました。

出沢教授は、この患者と痛みの有無を確認しながら手術を進めていきましたが、途中、20年の長い年月でヘルニアの一部が脊髄の近くで石灰化、普通の機具では除去できないため、急遽ノミで削ることに。

ノミも内視鏡を通しての作業なので、患者に負担もなく、時間は通常の3倍ほどの45分かかりましたが、無事に終了。手術2時間後には、自分で歩け、腰の鈍痛も軽くなっていました。
そして翌日には退院できました。


最近は内視鏡による手術が増えているので、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛もそういう方法が行われていると思っていましたが、意外にも、この分野は最近になって始まったばかりのようでした。

今はまだ実施できる医師は少ないですが、やがて数年後くらいには全国的に行われるようになることを期待したいものです。


尚、最後に番組では、腰痛の原因となる”姿勢の悪さ”の直し方について、出沢教授が腰痛予防・改善のための正しい姿勢の作り方をレクチャーしてくれました。