テレ朝「主治医が見つかる診療所」(10月28日)は、”失明する目の病気”という特集でした。
取り上げた目の病気は、「白内障」「緑内障」「加齢黄斑変性症」の3つです。
このうち、「白内障」は割りとよく知っていたのですが、後の2つは意外に知らなかった事が多く、今日は番組を見ていて”なるほど~”と思うことがありましたので、幾つかポイントを書いてみます。
●「緑内障」
緑内障は、目の眼圧という圧力が高くなり、目の奥の網膜を圧迫して壊死させ、やがては失明する病気です。
昔から緑内障はハッキリしら原因が分からず、やがては失明にいたる怖い病気だと言われてきましたが、現在もその状況は変わらないようです。ただ、加齢により発症しやすくなるとは言われています。
問題なのは、自覚症状がほとんどなく、健診など受けないとなかなか発見できないということです。自分で目の変調に気づいた時点では手遅れになる場合もあるようです。
症状が進むと、視野が欠損するのですが、欠損するのは”まだら”状態で視野が欠けるということです。
ただ、目自体の自覚症状はなくとも、日常生活で前兆ともいえる現象はあるということでした。
それが以下の3点です。
①忘れ物が多くなった
②歩いている時など、人とぶつかることが多い
③お茶を湯のみに上手く注げない
①と②は、本人が気づかないうちに視野に欠損が生じ、実際にあるものが見えていないことがあるということです。テーブルの上に携帯電話があるのに、それが見えておらず、持たずに外出してしまった場合などです。うっかり忘れたと思い勝ちですが、実際はそこにあるのに見えていないため、気づかずにいたということです。
③は、視野が部分的に欠けると、遠近感がうまくつかめなくなり、お茶を湯のみの手前や向こう側に注いでしまうということです。壁のフックに物をうまく掛けられないのも同じです。
こういう現象が続く場合は、緑内障の可能性を疑ってみましょう。
●加齢黄斑変性症
これは、加齢により、目の奥の網膜(映像が映る場所)の中心部の細胞が変異を起こし、視野の中心部が欠損し、中心部だけ暗くなって見えなくなる病気です。
中心部が歪んで見える場合もあります。
この病気も正常な方の目が異常のある目をカバーしてしまうため、日常生活で自覚しない場合が多いようです。片目ずつ見るキッカケがあると、発見できる場合もあります。
この病気も進行してしまうと、手遅れになり失明の危険が高まります。
前兆として、緑内障と同じことが起こりますので、やはり「おかしいな」と思ったら、早めに眼科で検査するのが安全です。