腰痛に悩む人は多く、様々な体操や運動療法がありますが、超簡単な腰痛体操で効果もあるものを見つけましたので、ご紹介します。
それは、読売新聞の2017年3月のくらし欄の医療記事の中で紹介されていたものですが、腰痛体操としては一つの動作だけで、しかも3秒間キープという簡単なもの。
それでいて、腰痛改善効果もシッカリありそうな方法です。
東京大学病院・特任教授の松平浩氏が開発した体操で、「これだけ体操」という名前です。立った姿勢でする体操です。
【これだけ体操のやり方】
①足は肩幅より少し広めで平行に立つ
②両手を骨盤の後ろに、できるだけ近づけて当てる
③そして、骨盤をぐっと前に押し出す
④胸は開く感じで、背中の肩甲骨は寄せるように
⑤あごは上げず引いたまま、「ふー」と息をはきながら3秒間腰を反らす
1日に10回くらいやると効果が出てくるようです。
たったこれだけの動作なので、すぐに覚えられるし、どこでもできますね。
この簡単腰痛体操は、主に加齢による「変形性腰椎症」の人に効果があるようですが(猫背や前かがみの姿勢を矯正するのが狙いなので)、脊柱管狭窄症などで、この体操で痛みや痺れが強くなる場合以外は、他の腰痛の人でも試してみるとよいようです。
腰痛の職員が多いとされる介護施設で取り入れたら、1年後に改善効果が見られたというデータもあるそうです。
このように言葉で説明してもなかなか分りにくいかもしれませんが、松平浩氏のこの腰痛体操法は、本になっていますので、そちらを参照されてもよいでしょう。
『腰痛はもう怖くない 3秒から始める腰痛体操 』(NHK出版、617円)です。
写真付きでコンパクトな本なので、読みやすいと好評のようですよ。
腰痛にお悩みの方、超簡単な体操なので、お試しになってはいかがでしょうか?