テレ朝2月25日の「みんなの家庭の医学」は、”若返り&長生きできる3つの悩み解決SP”という特集でした。
主に中高年の健康の悩みについて、若返りの最新情報を伝える内容でした。
ここでは、最初に取り上げたテーマ「腸の若返り」について書いてみます。
医学監修は、東邦大学医療センター大森病院の、瓜田純久(うりたよしひさ)教授です。
中高年になって、腸の老化現象で起こる症状は、便通の異常で、具体的には便秘と下痢です。特に60代以降で急増するとか。
その腸の老化に深くかかわっているのが、『ガス』の存在。
腸内で発生する、水素とメタンガスの2つのガスが多いと腸の老化が早く進み、便秘や下痢を起こしやすくなり、酷くなると腸の表面が穴だらけになってしまうそうです。
このガスは8割は”おなら”として体外に出ますが、多く出る人は1日に50リットルも出ています。
このガスを腸内で発生しにくくし、腸を若返らせるにはどうすればいいかというと、番組では、①食生活、②若返りのポーズの2つの方法を提案していました。
①食生活
ガス発生の大きな原因は食生活にあるので、この点の工夫が大きな効果を発揮します。
その方法は、「8時間以上の空腹時間を作る」というものです。
1日のうちどの時間帯でもいいので、8時間以上何も食べない時間を確保します。
お勧めは、腸の運動が活発になる就寝時(夜中)で、夕食~翌日の朝食までの時間を8時間以上空けることです。この時間帯なら無理なくできそうだからです。
ですから、夜遅い時間の食事や晩酌は避けるようにします。
栄養分を吸収する小腸は、食物が入ってから8時間後くらいで活発になる性質があり、その働きを順調にするには1日のどこかで8時間のオフタイムを作る必要があるからだそうです。
番組の調査で、便通異常(便秘)の人に8時間の空腹時間を確保してもらったところ、4日も便通がなかったのが、すぐに便通がありました。
②若返りのポーズ
これはとても簡単で、「うつ伏せ」になるだけです!
1日に10分間、うつ伏せになるだけで、小腸を万遍なく刺激することになり(マッサージの代わりになる)、小腸の蠕動運動を促します。大腸にもその刺激が伝わり、ガスが減少するようになります。
この時、さらに横にゴロゴロ転がる運動を5回以上加えると、効果がアップします。
上で紹介した便秘の人も、このポーズを加えると、毎日便通があるようになり、多かったガス(基準値の7倍あった)も、大幅に減りました(1,7倍にまで下がった)。
以上、腸を若返らせるのはとても簡単なので、実行してみてください。