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インフルエンザのシーズンはほぼ終わりましたが、朝晩の寒さがまだ続く今は風邪の心配があります。
卒業・新入学、転勤など、環境が変わると体調を崩し、風邪も引きやすくなります。
そこで、漢方薬で風邪対策をする場合の参考になる記事を見つけましたのでご紹介↓
<漢方でできるカゼ・インフルエルザ対策>
日経ヘルス
漢方薬は長く使われているが、西洋薬のような科学的データに乏しい面があった。しかし、近年は効くメカニズムの解明や治療効果のデータも積み重ねられてきている。例えばインフルエンザでは、抗ウイルス薬と同等の効果があるとの報告も増えている。
「眠くならない」「せきだけ、鼻水だけ、といった症状にピンポイントに効く」などの理由から、漢方のカゼ薬が注目されている。薬局などのカゼ薬コーナーも「葛根湯オンリー」だったひと昔前とは違い、処方の種類も増え、多様な剤形の市販薬が並ぶ。中には、医師の処方薬にはないが「効果が高い」と認められ、市販薬だけで販売される薬も登場している。
~以下省略~
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK27011_X20C13A2000000/?dg=1
(日経新聞サイトより一部引用)
風邪の漢方薬といえば、「葛根湯」を思い浮かべますが、現在では薬局の漢方薬コーナーには風邪用だけでも5~10種類くらいの漢方薬が販売されています。
そうなると、どの漢方薬を選んだらよいか分かりません。薬剤師に聞いても、漢方に詳しくなければ中々わからないものです。
そこで、風邪を引きやすく、市販の漢方薬での対策をお考えの人は、ある程度自分で知識を持っていると効果的に早く風邪に対処することができます。そのために上の記事は参考になると思います。
上の記事中には、葛根湯のほかに、
・麻黄湯(まおうとう) ---- 抗ウィルス薬的な作用
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう) ---- 体力アップに。風邪・インフルエンザのシーズン中は、罹患してなくとも飲んでおいてOK
・桂麻各半湯(けいまかくはんとう)、銀ぎょう散 ----- 新型インフルエンザなどに。解熱効果が高い。銀ぎょう散は、病院での処方薬には載ってないが、薬局で市販薬として売られている。
・桂枝湯(けいしとう) ----- 体力のない人の風邪に。
・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう) ----- 長引く風邪に。
などの漢方薬が出ています。
風邪・インフルエンザ用の漢方薬は他にもありますが、とりあえずこのくらい知っていれば、ある程度は対処できそうです。
「漢方薬は、ウイルスには直接作用せず、自己免疫力を底上げするように働き、カゼやインフルエンザの症状から『早抜け』させてくれる」そうです。
漢方薬は、症状・体質と薬のタイプがドンピシャリと合えば、半日程度で相当楽になるものです。
一般に言われるような”効果が現れるのに時間がかかる”というのは迷信のようなもので、そういう場合の大部分は、その人の風邪の「証」(病の構造・成り立ち)と漢方薬が合っていない場合でしょう。
漢方の世界では、名人なら、”風邪なら飲んで5分で治す”ことも可能と言われていますから。
とにかく、風邪で漢方薬を飲んで、2,3日してもかんばしくなければ、それは薬が合っていないので、別の処置を考えた方がいいでしょうね。