熱中症
台風11号が通過して、明日からはまた日本列島は猛暑が続きそうです。
私の住む群馬県は最高気温37度の予報が出ています。
急な気温の上下で体調管理が難しいのと、やはり熱中症が心配ですね。
遅きに失した感がありますが、数日前にテレビの某番組で、”熱中症の前兆(前触れ)”の症状について解説していたので、ご紹介しておきます。
①手の甲の皮を指でつまんで引っ張ってみる。
健康ならば、すぐに皮は元に戻りますが、熱中症になりかかっていると、皮膚の水分が失われているので、5~10秒間そのままで元に戻りにくくなるそうです。
②爪を押さえて離してみる。
これは抹消の血流を調べる方法ですが、爪を押さえてパッと離し、すぐに白さが消えて血色が戻れば、抹消の血流は良好ということです。熱中症でもこの検査をして、白さが消えるのに2~3秒かかる時は、要注意です。
おそらく、血液中の水分が不足して血流が悪化しているからでしょう。
熱中症の予兆はこれらだけではないでしょうが、のどの渇きなどは、感覚的に感じる自覚症状なので、何かに集中している時など感じにくくなっている場合もあり、アテにならないかもしれません。
皮膚や爪など、目で見て客観的にわかるサインも合わせて、自分の体調(脱水症状など)を正しく判断できるようにしておくと、熱中症を予防でき、安心でしょう。
そして、熱中症の予兆が出てきたら、速やかに水分補給しましょう。その際は、ただの水ではなく、スポーツドリンクや生理食塩水に近い経口補水液などが必要です。
6月に入って気温の高い日が出始め、熱中症で倒れる人が全国的に増えています。
今年の夏は冷夏の予報もありますが、それでも猛暑日も多くなる可能性もあり、熱中症対策は怠れません。梅雨が明ければ暑い日がドッと増えるので、今から予防法として、体を暑さに慣らすことが肝心です。
熱中症は、体の中に溜まった熱を効率的に外に逃がせないのが一つの原因なので、うまく体温を放熱できる機能を高めておくことが、予防につながるということです。
その点について、6月6日の読売新聞のくらし欄に、「緩急交互ウォーキング」という熱中症予防法の特集記事がありました。
これは、ウォーキングを、”速めの歩行”と”通常の歩行”の2種類で組み合わせて行うというものです。
これで、体に適度な負荷がかかり、夏を乗り切る体力がつく(夏バテ予防)と共に、汗をかきやすくなる体になるそうです。
やり方は、速め歩行3分、通常歩行3分をセットにして、5セット(合計30分)のウォーキングを目安にします。初心者は、2,3セットでもよいそうです。
これを週に4日程度行います。
早ければ、開始1週間ほどで汗をかきやすくなるとか。
また、このウォーキングに加えて欲しい習慣として、ウォーキング後1時間以内に牛乳をコップ1杯飲むこと。
運動後に牛乳を飲むと、肝臓の機能が活発になり、体内の血液量が増えます。そうすると、皮膚の血管も開きやすくなるそうで、体温調節(放熱)がしやすくなります。
これは、ただの水を飲んだのでは起こらないので、ちゃんと牛乳を飲みましょう。
高齢者(60歳以上)の場合、2ヶ月ほどで効果がでてくるとか。
記事に登場した71歳の男性は、1日おきにこの緩急ウォーキングを行い、牛乳を飲んでいると、夏バテしにくくなったそうです。高齢者の場合は、ウォーキングは週3,4日でもよさそうですね。
また、テレビの某健康情報番組では、ウォーキングは、途中で小まめに休憩を入れると(5分歩いたら休む)、かえってカロリー消費量が増え、ダイエット効果が高まるとも言っていました。
これも緩急の効果一つと言えそうです。
私も80代の母と散歩を日課(ほぼ毎日)にしていますが、母は膝に多少痛みを持っているので、早め歩行はなかなか難しいところがあります。しかし、調子のよい時もあるので、可能な範囲で、この「緩急ウォーキング」を取り入れてみようかと思います。
今年の夏も熱中症になる人が多く、東京都では7月半ばですでに60人以上もの人が亡くなっているらしいです。
熱中症予防の対策としては、水分補給とエアコンが重要ですが、汗で失われたミネラル分を補うため、塩分の補給も必要だと言われてきました。
しかし、最近は熱中症の研究も進み、水分は吸収率の点で冷たい飲み物より常温のものが安全だとされ、塩分の補給については特別必要ないという意見もでてきました。
熱中症対策として塩分補給も必要といっても、高血圧の人の場合は減塩との兼ねあいで、どうしたらよいのか?
これについては、『国循の美味しい!かるしおレシピ』という、国立循環器病研究センターが出している減塩食レシピ本の新聞広告で、同センターの医師が、”日本人は普段から塩分を摂り過ぎているので、高血圧の人は夏でも減塩をするべきだ”と言っています。
ただし、大量に汗をかいた場合は減塩しませんが。
これからすると、高血圧症ではない一般の人も、普段の食生活で塩分は多目に摂っていることが推測されますから、夏場でも普通の汗程度では、特に塩分補給は意識しなくともよさそうです。
水分のみキチンと補給すればいいようです。
私も夏は麦茶を煮出して冷蔵庫に入れて飲んでいますが、大汗をかいて喉の渇きがなかなか癒えない場合以外はスポーツドリンクなどほとんど飲みません。
熱中症には注意が必要ですが、冷たい飲み物と塩分の摂りすぎは注意しましょう。
【送料無料】国循の美味しい!かるしおレシピ [ 国立循環器病研究センター ] |
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
塩を軽く使ってうまみを引き出す、減塩の新しい考え方。1食塩分2g未満・500kcal
台のバランス献立。
【目次】(「BOOK」データベースより)
かるしおワザの基本がわかる!1週間の晩ごはん献立(豚肉のみそ炒め献立/たいとしめじ
の煮もの献立 ほか)/わが家の定番献立が作れる!人気の主菜副菜主食単品集(主菜/副
菜/主食)
まだまだ夏は長い。
熱中症への注意は続けなければならない。
ところで、熱中症予防には水やスポーツドリンクなどの飲料水は、冷たいものより常温(15~20度)の方が安全だという研究結果があるようだ。
特に高齢者や病人の方は注意が必要らしい↓
<熱中症対策に「常温ドリンク」が適している理由〈週刊朝日〉>
dot. 7月17日(水)11時41分配信
梅雨明けから猛暑が続き、熱中症への注意が必要だ。熱中症対策には水分を十分に補給することがまず大事だが、「高齢者や病気を持っている人は、冷たい飲料を飲むのは逆効果になる場合がある」という。むしろ、「常温飲料がおすすめ」と話すのは日本薬科大学学長で百済(ひゃくさい)診療所院長の丁宗鐵(ていむねてつ)氏だ。
「熱中症になった人に話を聞くと、『水分をとっていた』という人が結構います。ただ、お年寄りや体の弱い人は、氷水のような冷たいものだと量を飲めないので、十分な水分補給になっていなかったのです」
消化器官は約37度を下回るとうまく機能しないといわれる。冷えた水などを飲んで胃が冷えると、温度を戻そうと体内の血液や水分が急速に胃の周辺に集まる。もともと猛暑で体は脱水症状ぎみ。それなのに水分や血液が一部の器官に集中することで、さらに脱水症状が進むという。
~以下省略~
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130717-00000003-sasahi-hlth
(ヤフーニュースより引用)
体質的に胃腸が弱い私は、夏でも極力冷たい飲み物は避けているが、普通の人でも気温が高い真夏は油断して冷たいもので水分補給すると、場合によっては危険なことがあるらしい。
確かに、暑い時に喉を冷たい水が通るのは、生き返る心地だが、胃の中は冷えて機能失調しないように必死に防御体制を取っているのかもしれない。
冷たい飲食が続けば、胃腸はバテてしまうだろう。
真夏の炎天下で温かいホットドリンクは体も受け付けないが、せめて体温の半分くらいの温度の飲料でまずは水分補給をし、脱水状態をなくしてから、冷たいものを適量楽しむようにしたいところだ。